海外にいるからと納付書を甘く見ていませんか?

無視すると欠席裁判されちゃいます。
無視すると欠席裁判されちゃいます。

税金の滞納は1%、カードローンの利用率は12人に1人という数字があります。それを基に考えると弊社に届く支払い請求書の比率はとても高いです。オプションの支払い代行で金額を目にすることも多いのですが、特徴的なのが少額な事です。数万円のカード利用の支払いももちろんありますが、公共料金、電話、カード払い等の最終的な処理がされない未解約分、未使用でもかかる基本料金分と思われる数千円、数百円というものも多いです。最初は払っていたのに「手続きが面倒」「少額だからまとめてでいいか」と溜めてしまう人が少なからずいます。

 

少額の督促状が多いことにびっくりします

黄色もあるが赤色はヤバイ
黄色もあるが赤色はヤバイ

下記の太字の様な感じで請求の形態が変わっていきますが、すべてが順番に届くわけではなくこの中からいくつかが何度も届くという感じです。督促あたりで「まずい」となればいいのですが、海外で生活されると異なる習慣で目の前のことに一所懸命で日本の支払いどころではないかもしれません。直接、手にしたり電話を受けるわけではないので現実味が乏しくなってしまうとも考えられます。すぐに対処しなくても大丈夫だと根拠のない思い込みが出てきたら危険信号です。

 

納付書⇒再送付納付書⇒「進展」「重要」「書留」など支払い先の回収部門からの請求書⇒督促状⇒債権回収業者⇒弁護士⇒催告書(内容証明郵便)⇒裁判所(特別送達)⇒裁判(強制執行)

 

とにかく連絡 強制執行は1~2週間

海外在住と言う理由は相手にはわかりません。無視していると捉えられるとどんどん法的な手段を取られてしまいます。弁護士からの催告状が届いた場合には、裁判所からの通達が来るところまで進んでしまうことは珍しくありません。まずは先方に連絡を入れてください。自己判断は取り返しのつかなくなる危険性をはらんでいます。

 

プライベートなことですので弊社から「大丈夫ですか?」などの連絡を入れることはありませんが、「特別借金が多い人の話ではありません。普通の人が後回しにして起こる話です。」という事は強調させていただきます。

 

・最初の出だしは重要です。納付書はすぐに中身を確認しましょう。

・裁判所からの訴状が届くまでは想像よりあっという間です。早ければ未払いから3~6か月です。

・海外在住ですと現実味が薄いので注意が必要です。

 

もう一つの危険「架空請求」

全く身に覚えのない督促状には注意

上記で「無視はマズイ」と言いましたが、詐欺の手法でもある「架空請求」では、督促状で送られてくることもあります。本当に全く身の覚えのない督促状が届いた場合は基本的に無視して下さい。

 

しかし、詐欺グループが裁判所に申し立て、実際に「裁判所」からの督促状が来ることもあります。その場合、「督促異議の申立」などの対応を取らなくてはなりません。

 

近年詐欺の手口は巧妙化してきており判断が難しいこともありますが、連絡を取る場合でも封書に掛かれている番号に直接かけるのではなく差出人の裁判所の電話番号をネットなどで調べてからかける位の用心は必要です。