条件付き発送品について

航空危険物や禁制品は基本的に発送することができませんが、一部の国によりましては条件をクリアすることにより発送が可能な品目がございます。

あくまで例外という点にご注意ください。実際に返送されるケースの多くはこの条件付き発送品です。販売店やショップに条件をクリアしていることをご確認の上、購入される事を強くお勧めいたします。

 

発送条件

１、電化製品⇒リチウム電池使用状況

２、化粧品⇒アルコール濃度

３、医薬品⇒禁制品、成分、アルコール濃度、量や期間

４、食品⇒禁制品（原材料利用含む）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

リチウムイオン電池（バッテリー）

リチウムイオン電池は構造を破壊するような衝撃（落下させる、押し潰す、折り曲げる、突き刺す）が加わることで、正極（プラス）と負極（マイナス）がつながり、ショートすることがあります。 瞬間的に大きな電流が流れるとともに激しい熱も発生し、発火・爆発などにつながる危険性があり、実際に事故が起きています。

 

・スマートフォン ・デジタルカメラ ・ゲーム機 ・ハンディファン ・シェーバー ・電動歯ブラシ 

・調理家電・マッサージ機器・美容家電・パソコン

 

様々な電気機器に使用され汎用性が高い為に条件遵守で取り扱いが可能な国も少なくありません。下記がその条件となります。ただし、全面禁止にしている国もあり航空危険物であることを忘れてはいけません。

 

送付の条件1

送付の条件2

取扱国・地域


 

リチウムバッテリー発送条件

１、バッテリー単体では発送できない。

２、使用機器に内蔵すれば発送可能。

３、内蔵した機器であっても1つの梱包に2個までとの制限がある。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

４、腕時計などのボタン電池は内蔵されていれば個数制限はない。

５、転送フォームには品名の後に（built-in battery)と記載が必要。

＜トラブル事例＞

任天堂スイッチはコントローラー２、本体1の3個のバッテリーが使用されています。
1箱では送れない為、2箱に分けて発送しなくてはなりません。

ファンを稼働させるだけでなくスマホ充電も可能です。バッテリー単体（供給バッテリー）と見なされる可能性があります。

ワイヤレスイヤホンも3個のバッテリーを使用している商品があります。
また、本体から電源供給している為、バッテリー単体扱いされる事もあり、海外発送不可品目とされています。


化粧品

アルコール含有

化粧品にはアルコールが含まれていることが意外に多いです。24％以下であれば通関できるルールですが、インボイスにアルコール濃度を記載しても商品ラベルには記載されていることは少なく、証明ができないと返送される事もございます。返送事例がありますのでメーカーに問い合わせる際には①アルコール濃度②海外転送可否と共に③アルコール濃度の英語の成分表を入手される事を推奨いたします。

 

化粧品のアルコール含有品の発送条件

１、メーカーにアルコール濃度を問合せインボイスの商品名の後に(Less than 24% alcohol)や(No alcohol)と追記する（必須）

２、メーカーの成分表(英語)を入手し弊社に送付（推奨）

医薬品

医薬品は禁制品にしている国が多いです。一部認めている国でも品目・期間・量の規制が掛かります。また、薬事法遵守の為に転送不可品目としている業者も多いです。弊社では市販薬の第2類と第3類のみ安全性が高いものとして海外発送に対応致します。

 

ただし、発送条件に返送リスク許容が必要となります。禁制品や薬事法は国ごとに細かな規定があり、実際に現地税関での没収、日本への返送が珍しくありません。最終的には各税関での判断になるため、輸入許可の是非は確約出来きない事をご理解されている場合のみの対応となります。

 

 

医薬品の発送条件

１、必ず事前に滞在国の医薬品についての禁制品、輸入規制を確認する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

２、市販薬で第2類医薬品もしくは第3類医薬品と箱に記載がある医薬品に限る。

３、没収、返送の高リスクを自己責任として許容している。

市販薬の一部は対応可能

第2類医薬品とは、副作用や相互作用などで安全性上、特に注意を必要とする医薬品が分類されます。海外発送可能です。下記が代表例です。

 

 ・バファリン・正露丸・命の母・キャベジン・チクナイン

第3類医薬品は主にドリンク剤や消化剤が該当し、こちらも海外発送可能です。

・明治きず軟膏・アイボン・アリナミンA・龍角散ダイレクト・サロンパス・トローチなどが該当いたします。

対応不可の医薬品


処方薬は市販薬に比べ格段に取り扱いに慎重さが必要になります。基本的には殆どの国で海外発送不可となります。更に保管や所持についても薬事法で定められる事も多いですので弊社での保管も不可となります。

 

横浜税関より、私書箱宛てでの個人輸入は禁止するよう指導ありました。弊社では個人輸入薬はお取り扱い致しません。処方薬同様に薬事法に抵触する可能性を避けるため、弊社とご契約中のご利用はおやめください。

 

 

 

食品

食品は医薬品と同様に輸入国により規制が異なる為、日本側で把握することが困難な商品です。禁制品を比較的明確に規定する国もあれば、食品全体を禁制品とするアバウトな規制の国もあります。

 

発送条件は国別情報の禁制品の遵守だけですが、記載の文面をどのように解釈するかにより判断が大きく異なる可能性もあります。ただし、少なくとも生鮮食品（生肉、果実）は避け、熱処理済みの加工品までと考えて頂きたいです。

 

 

ショップ側に海外発送の可否を確認ください。

このページで説明させて頂いた4品目は発送条件をクリアしている事を確認してから梱包作業に入ります。しかし、弊社側で1からの確認となるとどうしても時間がかかってしまいます。一方、お客様にとっても発送できない商品の購入は（別途、弊社からの国内発送も必要になり）時間もコストも不要にかかってしまいます。

条件付き商品の購入の際にはショップ側に海外発送の可否と下記事項を確認ください。

スムーズな発送にご協力いただけます様、お願い申し上げます。

 

確認必須事項

下記の点が不明の品目の同梱はメーカーへの海外発送の可否の確認の為に時間が必要です。（電話1～2日、メール1週間程度）

1リチウム電池
1-1内蔵されているか。何個使用しているか。
1-2バッテリーと判断される事は無いか。

2化粧品
2-1アルコール濃度は何％か。
2-2アルコール濃度の英語の成分表の提供は可能か。

3医薬品
3-1医薬品を禁制品としている国ではないか。
3-2第2類もしくは第３類の市販医薬品であるか。
3-3量や期間などの輸入条件をクリアできているか。

4食料品
4-1禁制品の食品ではないか。（原材料利用含む）