国際郵便物のトラブル その3、破損 盗難

損害賠償請求手順

破損・盗難はダメージレポート作成に至らず途中までの経験しかありません。

備忘録となりますのでご承知おきください。

  1. 送られてきた箱など、全て保管しておく。
  2. 壊れていた商品の写真、箱も含めた全体の写真を撮影する。
  3. 写真・壊れた品物・配送控えの3点を持って、郵便局へ行く。
  4. 郵便局で、ダメージレポート(CN24) の作成を申請する。
  5. ダメージレポートのコピーと撮影しておいた写真の画像をメールに添付して弊社に送る。
  6. 弊社が日本郵政に対して、補償申請の調査請求をする。
  7. 日本郵政が商品金額の実損分を支払う。

 紛失の場合には、「相手国の郵便局に探させる(動かす)」「紛失を確定させる」というハードルがありましたが、破損の場合には「ダメージレポートの提出」「実損額の確定」が一番の難関です。

破損や盗難の補償を受けるには受取人の協力が必須です。

調査請求や紛失の場合にもできる限り受取人の協力を得て行動した方がベターと説明させていただきましたが、「破損や盗難」の場合大きく異なるのは受取人の協力がベターではなく必ず必要となります。

私は、壊れ物の発送前には上記「損害賠償手順」を予めメールします。そして万が一の場合には予定行動の様に相手に依頼します。破損が発生してから依頼をごねられるとそれだけで疲れてしまいます。それでも売買の場合は面倒な手続きよりも返金を求める受取人も多いので難しい面もあります。ただ、それでもあらかじめ伝えておくことで協力してもらえる確率も上がりますし、全面的な協力が無理でも「何もしなければ問返金されないかも」との意識は働くので写真撮影はしてくれます。

 

 

 

事前に知らないと対処できません

受取人の協力があっても、ある程度の知識がないと対処ができずに申請できないので準備も必要です。私自身も断念組ですが、下記の点がクリアしにくいです。局が納得しなければ、満額補償されないことも多いので厄介です。

 

<すぐに対処してもらう>

「受け取った荷物がどう壊れていても、中身が紛失していても、受け取りのサインをしたが最後、一切保険は適応できません。」こんな意見もありますが、開けなければ破損が分からないことも多いで眉唾です。ただ、連絡は早ければ早い方が良いです。時間が掛かればあらぬ疑い(自分で壊した)を掛けられます。

 

<梱包も含め全てを写真に収めてもらう>

「壊れていたので破棄してしまった。」写真も撮らずにこんな返事がきたら請求は難しいです。というより詐欺を疑いつつ返金交渉するしかありません。常識的に考えてもこれから損害賠償をする商品でそんなことは考えにくいです。ただ、梱包は捨ててしまうことはあり得ます。また、送り状も必要です。「すべてを捨てずに保管しておく」伝えておかないと差出人の落ち度とされる可能性はあります。

 

<丁寧に説明して理解してもらう>

ダメージレポートの提出は受取人が対応を拒む(時間が取れない、手間。)こともありますし、国際郵便の取扱頻度が低い郵便局では局員自体が理解していないこともあります。相手国のダメージレポートの情報を得るのが日本からでは難しくフォローが十分にできない事も考えられます。

 

 

減額の理由はムカつく事ばかり

<梱包の不十分さを指摘>

梱包材が揃った写真が無いと「梱包は十分だったのか?」と疑惑を掛けられることがあります。その証拠を見せろというのです。壊れないように梱包をして送るのは当然です。破棄したから減額というのは納得がしずらいですね。受取人が破棄してしまう場合もありますが、配達人や空港職員が捨ててしまうこともあります。こちらにいちゃもんを付ける前に「損害賠償の際必要なので梱包材を勝手に捨てない様に・」と教育するのが先ではないでしょうか。

 

<壊れた箇所だけのの補償>

「部品を交換すれば使えるのでは?」と言われることもあります。「部品を探して交換して、不具合がないように検品して、受取人を納得させて、不具合が出たら補償して」全部局で対応してくれと言いたいです。

 

紛失よりも破損の方が実物があるのに補償を受けにくいのは何とも納得がいきません。詐欺もあるのでなるべく実損でという考え方も理解ができますが、本当に破損した時には、差出人も受け取り人も品物の代金以外にもいろいろと被害は出るので商品代ぐらいは返してほしいです。

それでなくとも国際郵便は「手荒に扱う」ことが常識の様になっています。大切に扱わずに壊れても満足なフォローが受けられない、それが嫌なら民間の高い業者を使え、と言われているような気がします。逆に輸送費が上がってしまうことを考えると破損の場合はリスク費用として考え方を変えるしかないのかもしれません。

なにか釈然としないですが、断念する人が多いので「それでいいや」と日本郵政側が胡坐をかいているような気もして許せないですし、サービス業としてどうなのだろうと思ってしまいます。