どうしてトータルコストが安くなるのか

海外向け私書箱は定期発送が主流です。海外にいてもそれほど時間差をおかずに郵便物をお届することが良質サービスと考えられているためです。

定期発送は急ぎや重要な郵便物が多い、日本で商品購入を頻繁にする、発送依頼する手間が煩わしいという場合にはとても有効な方法です。ただ、全ての方に必要かというと大きな疑問が残ります。 最大の理由は発送コストです。年間となりますと多額の費用負担となります。

2024年現在、アメリカ宛てEMSは3900円で500gの発送は1回あたり4400円と表を作成した時点の2020年から倍近くに値上がりしています。コロナやロシア等の影響での一時加算も含まれていますが、定期発送は大きな支出となるとご承知おきくださいませ。

弊社での海外発送の状況は下記の表のようになります。 弊社は複数のコースがございますが、海外発送で主流とされる定期発送(Jマンスリ―)のご利用率は5%程度です。

余り日本に一時帰国されない方、ネットショッピングで商品購入した際に手紙も同梱してというケースでも年に3~4回が中心となります。平均でも年2回には満たないです。

約半数の方は国内発送のみ、もしくは急ぎのみ海外発送という利用法で空輸費用のコスト削減に成功されております。

WEB確認+無期限保管=国内転送の優位性

Web確認(写真撮影)

Web確認の利用で海外発送が必要となるケースは間違いなく少なくなります。写真だけでもある程度は急ぎかどうかの判断はつきますし、スキャンや支払い代行のオプションを活用することでご自身での対応よりも早く済むという事もあります。作業が済んだら定期的にすべてを破棄するという利用法も珍しくは無くなりました。一時帰国の際の時間を確保するために私書箱もため込まないという考え方も一理あると思います。

もっと詳しく⇒Web確認

 

無期限保管

Web確認を最大限活かす為には、無制限保管が必要です。

「必要だけれども急ぎではない郵便物」でも保管期限がありますとその時点での滞在先等への発送という縛りが出てきてしまいます。「必要なタイミング」で発送する為には保管の期限が無制限であることがベストです。逆に申しますと「必要のないタイミング」での発送は費用を有効に使用しているとは言えません。

 

弊社では多くの方がコストを抑えることができる一時帰国をタイミングの中心にされています。急ぎの手紙が到着した時や買い物した時は海外発送をしても時間に余裕があるときは国内発送まで保管を続けられます。弊社をご利用頂いた場合、海外在住だから海外住所に発送という事にこだわる必要はありません。

 

 <業者側の本音??>

Web確認(写真撮影)を実施している私書箱サービスはまだまだ少ないです。実はそこには、業者側の都合が多分に影響されています。写真で情報が多くなれば、問い合わせやオプション作業依頼は格段に増えます。定期的にすべての郵便物を海外発送してしまう方が効率的で時間がかからないのです。

また、無期限保管は場所も取りますし紛失リスクも高まります。オプションのご依頼も郵便物が多いと間違いが起こりやすいです。

「海外に迅速にお届けします。」は、実は業者側の希望なのかもしれないのです。

今後の課題は有料破棄

弊社ではお客様からの破棄のご依頼は有料となります。(基本料200円+30円*郵便物の数です。例:5通 200⁺30*5=350円)他社様では無料サービスのところもあるのになぜ?と疑問に思われるかもしれませんが、保管郵便物の数が多く作業内容が異なる為とお考え下さい。

 

<他社様 例>

・保管期間が決まっている(1カ月程度)ので数は限定的。

・差出人名で判断されるため、仕分けがしやすい。

・定期発送の場合、破棄の依頼自体を手間と感じてしまいやすい。

 

<J-address>

・無期限保管の為、数の制限はない。場合によっては大量のケースも。

・写真は情報が多く、不要郵便物と判断可能なケースが増える。

・1通ずつの確認の為、同じ差出人でも仕分けが異なる。

・重要そうに見える郵便物でも支払い代行、スキャン等のご利用後には不要な郵便物に変わる。

 

実際、Web確認+無期限保管+オプションを有効利用され発送費用を節約されている方ほど不要郵便物は増える傾向にございます。ご自身で処理される分には簡単な作業ですが、代行での破棄は非常に神経を使う時間のかかる作業です。

 

利便性の維持のために破棄が多くなる事は覚悟致しておりますが、有料対応でも破棄サービスの作業時間が多いことが課題であり、常にサービス中止や値上げを実施するかの瀬戸際状態でございます。一時帰国の際にはできる限り破棄は使用せずにご自身で対応頂きたいと切にお願い申し上げます。

ご協力よろしくお願いいたします。 

 

 

もう一度トータル費用を比較ください

もう一度、一番上の表の年間の転送費用をご覧いただきたいのですが、アメリカへ毎月定期発送しますと発送費用だけで年間30000円の費用が必要となってまいります。(2024年では52000円~)

 

都度発送へ切り替えて郵便物を整理しますと破棄やスキャンにシフトされコスト削減に繋がっていきます。発送が弊社平均の半年に1度程度に減りますと10分の1から~3分の1まで大きく削減可能です。それほどWeb確認+無制限保管は強力なのです。

 

また、国内発送のみの利用が50%であることも注目して頂きたいです。海外滞在に慣れてくると同時に日本の急ぎの郵便物も減ってきますし、弊社サービスに慣れられますと海外発送自体しなくても対応される方も少なくはないと実証されています。破棄が有料であっても弊社のシステムはお客様に大きなメリットがございますことをご理解頂けますと幸いでございます。