インボイスの価格は幾らにすればいいの?

インボイスとは

インボイスは税関に「このような商品を他国に送ります」と輸出する側が作成する書類です。

発送元、発送先情報といった国際配送に必要な情報はもちろん、商品・数量・金額・取引条件・出荷地・着地などの項目が記載されており、インボイスを見れば荷物がどのようなものか、またどこから発送されてどこに着くのかということが一目でわかるようになっています。

また、このインボイスを元にして輸入国側で輸出国側へ支払いを行い、関税等の税金を納付することで荷物を受け取ることができます。

 

インボイスは誰が作成するの

発送者もしくは発送代行者です。海外在住者が一時帰国で日本にいる場合は自身で手続きできますし、海外から知人に頼むこともできます。ただ、一時帰国であれば手荷物で済むことも多いですし、知人に迷惑をかけたくないとのことや作成自体に不安がある場合など代行業者が発送するケースも多いです。会社の方針により大きく3つの方法に分かれます。

 

◎お任せコース

インボイスの品名や価格は納品書からの転記で代行業者が作成します。作業効率を考え、梱包方法なども例外を認めることは余りないためオプションも少なく自由度はありませんが、小額・少量、一般的なものであれば利用者の手間は少なく便利です。通関に関して安全策優先のため、社内規定で通関がしにくい商品は初めからご依頼を受けないこともあります。

 

◎作業代行コース

品名・価格・宛先など必要項目を提出してもらい業者がインボイスを作成しますので書き方が不安でも利用可能です。梱包時のオプションなども可能で発送代行というよりも作業代行です。申告に従いインボイスも作成しますので自由度は高いですが自己責任です。禁制品など最低限の発送知識は必要です。

 

◎自己作成コース

インボイスを作成して代行業者に送ります。内容品に関してはイータッチに近いです。そのまま通関の際に使用しますので不安な方には向かないコースです。履歴が使用できることも多いので慣れてしまえば、ご自身でアレンジがしやすいです。

 

弊社は◎作業代行コースとなります。「インボイスの商品名を具体的に書いた方が良い」「0円通関はできない(自己使用の中古品でも評価額を書くべき)」「明らかに禁制品です」等のアドバイスは行いますが、基本的に商品名も価格もご利用者様の申告通りに行います。(通関には絶対はないのでご要望に沿った形をとることを優先しております。)発送作業の代行となり最終的には自己判断となりますので、ご質問がある場合は事前にご相談・ご確認いただくようお願いいたします。

 

インボイスの商品名は金額とおなじくらいに大事

EMSなどの郵便を使っての通関はピックアップして調べられます。要因としては、見た目、金額、インボイス不備です。税関職員に「ん??」と思われると対象となりやすいです。品名は丁寧すぎるくらいでちょうどいいです。下記は注意点です。「そんなわけないでしょ」と思うこともあるかもしれませんが「そうなんだ」という方もいるはずです。すべて実例ですから。。。

 

①「Battle Spirits」

バトルスピリッツというカードゲームの商品名。ここは「Paper card game」と一般名にしないと疑問を抱かせるかもしれません。

 

②「Miso」「Wasabi」「Kyoukasyo」

英訳がない場合は別にして日本語の英語読みもダメです。

味噌は税関職員なら知っていることが多いですが「Miso(Soybean Paste)」のほうが良いです。

ワサビは「GROUND WASABI HORSERADISH(ワサビ大根)」の方が親切ですね。

教科書ではわかりません。「Text book」にしてください。

 

③「Food」「Clothes」
このケースは多いです。具体性に欠けると開封確認候補となります。

食品×⇒調味料SEASONING、衣類×⇒下着UNDERWEAR の方が分かりやすいです。

 

④「Less than 24% alcohol」「built in battery」 

輸入に条件が付いている場合は、適合している旨をカッコ書きする必要があります。

化粧品のアルコール濃度、電化製品のリチウム電池の扱いは気を付ける必要があります。

 

⑤「used」「Second-hand」

中古品の場合には省略せずに書きましょう。適正価格と判断してもらうためにも必要です。

「book 100円」はアンダーバリューとみなされるかもしれません。

「used book  100円」と書けば中古品であるため販売価と異なる理由となります。

 

内容品の英語訳 日本郵政のインボイス用英訳ページです。

辞書やこのリンクページを見る位の手間は惜しまずに作成してください。

 

意外に知らない滞在国の免税額

下記はJETROからEUについての引用です。個人輸入でも条件を満たせば免税となります。

日本貿易振興機構(ジェトロ)

EU 域外に居住する個人から域内に居住する個人への商業的性格を持たない小口の発送品は、取引税 (turnover tax)、物品税が免除される。 “商業的性格を持たない”とみなされるためには、以下のような条件を満たさなくてはならない: (1) 発送が定期的なものではない。 (2) 受取人あるいはその家族の使用に限定されるものしか含まれない。 (3) 発送品に含まれる商品の総額が 45 ユーロを超えない。 (4) 発送者から受取人に如何なる支払いも要求されない。 

 

免税限度額に関して大事な注意点は2つあります。

◎1つの梱包毎ということです。商品ごとの限度額ではありません。

◎もう1つ、限度額は国ごとに金額も違いますが何を対象にしているかも違います。

インボイスの価格、課税対象額、インボイス価格+輸送費など様々です。

 

日本の免税額は16666円といわれたり、10000円と言われたりします。

個人輸入の課税対象額はインボイス価格*60%です。

そのため、インボイス価格16666*0.6≒課税対象額10000となります。

どちらも間違いではないのです。

対象とする価格を間違えて超えてしまうと関税がかかるので注意が必要です。

 

インボイス価格と有料補償 もったいないケースは多いです。

有料補償はつけるべきです。

紛失・破損など万が一の場合に日本郵政が補償してくれるのはインボイス価格と補償額の低い金額の方です。有料補償という言葉から追加の費用負担を避けられたり、そもそも保険を気にされない方もいらっしゃいますが、保険自体はそれほど高額ではありません。EMSは2万円までは無料で補償が付き、それ以上でも2万円ごとに50円で補償を増やせます。10万円の保険を付けても無料2万+有料8万で50円(2万円分)*4=200円です。

カメラ10万円としてインボイス申請して有償保障を付けないと関税は10万円を基にして支払うのに壊れた時は2万円しか補償されないという不利な条件での発送となってしまいます。

 

結論:インボイスの価格は幾らにすればいいのでしょうか?

ようやく本題に戻りましたが、「インボイスの価格は幾らにすればいいのでしょうか?」との回答については「適正価格・妥当性」です。

弊社では、「転送フォームでご申告頂いた価格をそのままインボイスへ記載いたしますのでご自身のご判断となります。」と回答させていただいております。具体的に幾らぐらいということは、状況やご要望によって異なりますし、関税にかかることですので言及しておりません。

ただし、気を付けて頂きたいポイントはあります。

 

①インボイスの価格が関税と補償時の決め手となります。

インボイス価格*関税率=関税額であり、金額が高ければ関税も高くなります。

紛失・破損時の最高補償額がインボイス価格でもあります。万が一のことも考えましょう。

 

②0円での通関はできない。

長年愛用して市場価格はないと思われるものでも最低価格は必要となります。

 

③極端な関税対策は逆効果となります。

未開封のものに中古価格では罰則対象となります。

免税額も頭に入れ(総額も考えて)、適正価格で品目数(買い物)を調整しましょう。