その荷物は大丈夫?海外発送の前に

3大要注意は「危険物」「食品」「医薬品」です。

年に数回、到着した郵便物が危険物や禁制品に該当して破棄される事がございます。

国別情報で調べたり、現地税関に事前確認をされることを強くお勧めいたします。

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送れない   危険物・禁制品

危険物は可燃物だけではありません。

危険物=可燃物と誤解されているケースは非常に多いです。火気類以外でもガス類、酸化類等多岐に渡ります。こちらは国に関係なく全世界に対して荷受け不可です。なお、名前は航空危険物ですが、対象は国際郵便ですので船便であっても送ることはできません。

・返送事例の多いブラックリスト(日用品)

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危険物として再三アナウンスしても守られず、差し止めとなった事例数の多い品目は、「今回発送の荷物には同梱してはいない」とのチェックする「国際郵便の危険物申告書」の提出が義務付けられました。

 

日本郵政側の本音は「いい加減にしろ!」でしょう。刑事罰や返送費の自己負担等、罰則を予告しています。いわゆるブラックリストですので条件付きで発送可能場合であっても弊社では名指しされている品名は発送いたしません。

 

該当品をお引き受けすることが出来ないのはもちろんですが、まちがって梱包してしまった場合でも弊社免責事故です。身近な製品ばかりですのでご注意ください。次点としてヘアカラー(腐食性物質)・接着剤(引火性液体)なども多いそうです。

 


予想外のものが禁制品となっている事もあります。

EMS 禁制品 国別情報

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禁制品は国や地域によっても規定されている品目が異なります。 お住いの国の禁制品は必ずご確認ください。ただし、規定だけでは明確でない物品もあるため、現地情報も入手して注意点として踏まえておかなければなりません。


・禁制品なのに通関できる?

例えばですが、「食品」の様に幅広い範囲を指定して禁制品としている国もよくあります。しかしながら〇〇は通関できたとの話を同じ国で聞くこともあるかもしれません。規定が細かいために大きな範囲を禁制品とするためそのようなことが起こります。しかし、細かすぎると禁制品ルール自体の把握が難しく遵守されにくいという事が起こりますので禁制品は各国が現実的なところで線引きをしているのです。

 

・現地税関にお問い合わせください。

日本郵政に問い合わせしても上記の国別情報の文面通りの回答となります。弊社でも責任が取れないため同様です。どうしても禁制品の詳細を確認したい場合は、下記の点も覚悟の上で現地税関に問い合わせください。

・税関には個々の質問に答える窓口は限られる為、回答には時間がかかる。

・税関の答えがOKでも実際の通関職員が知識不足で判断が異なる事も多い。

禁制品はあくまでも禁制品です。詳細を調べての例外的な対応は手間暇をかけた上で知識のある通関職員に当たるという運がなくては成し遂げることは出来ないハードルの高い事であることはご承知おき下さい。

 

お断りをする数が最も多いのは医薬品です。

お薬は各国の禁制品の場合も多いですし、薬事法に抵触する場合もあります。また、輸出・輸入両者に責任が問われるリスクが高い品物になりますので他の転送会社様、運送会社様も取り扱わないもしくは現地の輸入許可証の取得が条件等、個人レベルでは対応が困難な場合が多いです。

弊社も基本的には不可となります。

弊社でも基本的には医薬品はお断りさせて頂いております。ただし、ご自身で現地税関に問い合わせをされているなど、かなりの準備、調査をされている場合に限りご協力が可能な場合もございます。なお、それでも通関の際に没収となり得るのが医薬品であるという事はご承知おきくださいませ。

 

・一般薬は日本郵政お客様センターで禁制品の確認後にご相談ください。

必ず禁制品かご自身でご確認いただき「禁制品ではないので確認依頼」とご連絡ください。日本郵政の回答で不確実と思われる情報の場合の発送はお控えください。経験則でとご質問を頂くことがございますが、弊社も日本郵政に沿っての回答となりますことをご理解くださいませ。

 

・処方薬は海外発送了承の確認書が必要です。

診療を受けたドクターが日本在住と勘違いされるとトラブルとなりかねません。海外在住者であること、海外に発送する事は必ず医療機関にご相談ください。

 

・ドクターもしくは調剤薬局様による処方及び海外発送の責任を記載した書類をご準備ください。

 ①日本からの輸出及び滞在国の輸入に問題が無い成分である事

 ②滞在国の認める用法・処方量である事

 ③本人以外の取り扱い(発送や保管)が薬事法に抵触しない事

 

 

・日本語・英語の両方の処方箋があった方が通関しやすい傾向があります。

・通関できない場合は薬以外のお荷物すべて分の輸送費もご負担となります。

・弊社は業務代行者で免責です。発送責任は医療機関にある事を十分ご説明ください。

 

・個人輸入薬はお取り扱い致しません。

横浜税関より、私書箱での個人輸入は禁止するよう指導ありました。

開封確認サービス

通関に注意が必要な商品はインボイス転送フォームの最後に別項目を設けておりますので確認が必要な場合はご指示ください。必要に応じて製品の中身を開封する場合がございます。無許可で開封はできませんので、ご指示がない場合はご自身で確認済みと理解させて頂きます。

 

禁制品・危険物

禁制品・危険物の確認を弊社に依頼されたい場合、商品名を記載ください。(100円/商品) 日本郵政の国別情報に沿った回答となります。ご自身でも確認可能です。判断が困難な場合は保管に変更しリスク回避されることをお勧めさせて頂きます。

 

リチウムイオン電池(バッテリー)

1、バッテリー単体では発送できない。

2、使用機器と同時の場合,機器に内蔵すれば発送可能。

3、内蔵した機器であっても1回の発送で2個までとの制限がある。

4、腕時計などのボタン電池は内蔵されていれば個数制限はない。

5、転送フォームには品名の後に(built-in battery)と記載ください。

 

携帯やパソコンは内蔵されているケースが多く、カメラは別(未設置)であることが多いです。

バッテリーを発送ご希望の場合は、必ず上記の条件をお守りください。

 

「バッテリーの個数確認」「内臓されているかの確認」「内蔵されていない場合の設置」を合わせて作業いたします。(200円/個)  ご希望の場合、商品名をご記載ください。確認済みの場合にはご依頼の必要はございません。

 

化粧品(アルコール含有量)

化粧品にはアルコールが含まれていることが意外に多いです。24%以下であれば、インボイスに(Less than 24% alcohol)や(No alcohol)と追記することにより通関できる可能性は高いです。ただし、この方法は手間と通関の可能性のバランスをとった方法ですので国や検査員によって対応は異なります。より確実性を上げたい場合は、ご自身で製造メーカーの成分表(英語)を入手し弊社に送付ください。インボイスに添付して発送いたします。
*なお、含有量%に拘わらず主成分がアルコールの場合は発送できないとお考えください。

 

商品には濃度までは記載されておりませんが、アルコールの有無を確認したい場合には商品名を記載ください。(100円/商品) なお、「Cosmetics」では通関できません。具体的な品名を記載ください。

 

サイズ・重量

EMS サイズ制限

 <サイズの確認>

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EMSの場合、長辺 1.5m以内 、長さ+胴回り 3m以内 、重量 30kg(国によって20kg)までとなっております。

小形包装物の場合、長辺 60cm以内 、長さ+胴回り 90cm以内 、重量 2kgまでです。

国際小包は、重量は30kgまで(国により制限が異なります。)サイズは国によって異なりますが、EMSより小さいものしか送れません。

 


敢えて荷物を2つに分けてリスクを分散

禁制品ではないけれど…。

通関・開封のリスクがあると懸念される場合には2つに分けることも検討ください。荷物を分けるという事は輸送費が余計にかかるという事ですが、万が一の際に全てのお荷物が影響を受けることを避けることができます。トラブルとなると返送費用は有料だったり、すべて没収されてしまう事もありますのでリスク分散という意味では有用です。あくまで通関はできるはずだが、目を付けられるかもという場合の対処ですので禁制品は弊社でお断りいたします。

 

・何日も荷物が動かない

通関で送り状が止まっている場合は混雑か保留にされているかです。保留理由が分かることは少ないですが、通関職員に確認が必要と判断されたことは確かです。問題なのは、すぐに開封確認すればよいのですが、弾かれたまま放置され保管期間切れという理不尽な対応も少なくない事です。また、最終的に通関できても1つの商品の為に全体に時間がかかることを許容できるかという事も判断材料としてご検討ください。

 

・弊社の勝手な危険度判定

何の確証もなく弊社の感覚ですが、荷物が大きい、液体、医薬品、同一製品(商用と疑われるほどの数が多い)などは目立ちやすさはレベル1,追記が必要なリチウム電池、アルコール含有化粧品はレベル2、食品、その他の化粧品はレベル3です。衣類、本、CD、日用品、おもちゃなどはインボイスを正確に記載すれば問題となることは少ないです。

 

金額については居住国の免税限度額を超えなければ比較的安心ですが、限度枠は低くそこで区切ってしまいますと2箱では足りないケースが殆どです。現実的な線としてEMSの有償補償にならない2万円内であれば通関(関税が掛かるかは別問題)で目立つという事は少ないと思いますが、中国の様に5千円を超えないほうが良い国もあります。また、一定の期間内(2週間~1か月)は同一宛先の金額は合算されるとされていますので時期をずらすのも検討材料となってきます。

 

 

すべてのお荷物の取り扱いをお断りするケースもあります。

弊社では駄目もとで送るといったご利用には協力致しません。禁制品はもちろん無記載や異なる品名での発送もお断りさせて頂きます。また、あまりにも危険な行為を要望される方や繰り返し違反行為をされる場合には申し訳ございませんが、お荷物のお取り扱い自体をお断りさせて頂きます。誠に勝手ながら弊社ブラックリスト入りとさせて頂きます。

 

全てを万全にしても国際郵便にはリスクがございます。転送会社はリスク軽減のアドバイスはできても通関のお約束はできません。